ささやかどころか

お題「ささやかな幸せ」

基準は人によってそれぞれだろうけど、私は色々なところで幸せを感じる。例えば、行き慣れたカフェのケーキセットを食べている時。朝の満員電車で運良く座れた時。そして座った時の足元の温風。お気に入りの服を着ている時。メイクが上手くいった時。ご飯を食べている時。スキンケアをしている時。久しぶりに会った友達と無言の時間が続いても苦じゃない時。挙げ出したらキリがない。

 

先週の日曜日、久しぶりに親友に会った。連絡をしても返信がお互いに3日に1回だったりするし、数ヶ月ぶりに会ったというのに無言の時間が続いたりするけど、中学生の頃からずっと仲が良い。ベタベタしない距離感だけど、親友の幸せをいちばんに願っているし、結婚式では絶対に友人代表スピーチをしたいし、お願いしたい。というかまあ、正直な話、親友が結婚したら寂しい。親友は背が小さくて、よく気が利いて、お洒落で、気が強く見えるけど実は繊細な人。私が男性だったら親友と付き合いたいなあ、なんて。

親友は2年付き合っていた人と別れた。好きだけど、どうしてもテンションや価値観が合わないと言っていた。このままじゃ付き合ってる意味がない気がすると言っていた。好きなのに、自分のこれからを考えて別れを選んだ親友は強い。私はたぶんできない。情に流されて、そのままモヤモヤしながら付き合い続けると思う。正解が何なのかはわからないけど、親友が出した結論は間違いではないと思う。「独り身も楽しいね!悪くない!」と言っていたけど、それはきっと半分本心で半分強がり。

そんな友人の恋愛話を聞いている時が楽しかったし、フリーになった彼女の楽しみ方を聞くのも今から待ち遠しい。その時はまた、メイクもしっかりきめて、お気に入りの服を着て、行き慣れたカフェでケーキセットを頼んで、無言の時間も挟みつつ、そんなささやかな幸せがたくさん詰まった空間で、のんびり話を聞くんだ。

いいね、最高に幸せだね。